【PR】

勉強

絵の具で銀色は作れない!?その理由は?銀色に近い色の作り方はある?

目安時間 9分
銀色
  • コピーしました

「絵を描くのに銀色を使いたい!
 それなのに、銀色の絵の具を持ってない...」

 

 

そんなとき、あなたが持っている絵の具を混ぜて銀色を作ることはできるのでしょうか?

 

 

実は銀色は、他の色の絵の具では作ることができないんです!

 

 

ですが、材料や塗り方に工夫をすれば、銀色に近い色を作ることはできますよ。

 

 

それでは、銀色が作れない理由や、銀色に近い色を作る方法について詳しく解説していきましょう!

なぜ絵の具で銀色を作れないの?

銀色

銀色といえば、キラッとした"輝き"が特徴的ですよね。

 

 

この"輝き"こそが、他の絵の具で銀色を作ることができない原因なんです。

 

 

まず、人間が認識している「色」というのは「色の三属性」を持つとされています。

 

 

色合いを「色相」、色の明るさを「明度」、色の鮮やかさを「彩度」と呼び、世の中のたくさんの色はこの3つの属性によって構成されるのです。

 

 

たとえば、ひとくちに赤色と言っても、色々な赤色がありますよね。これは、色の三属性がそれぞれ異なるからです。

 

 

明度の暗い赤はボルドーとかバーガンディといいますし、明度の明るい赤はトマトレッドといいます。

 

 

絵の具のいろいろな色も、色の三属性で調節されています。

 

 

ですが、銀色の絵の具は、この三属性だけでは表現ができないのです。

 

 

その理由は、「三属性の他に、"輝き"が含まれているから」です。

 

 

銀色は、色としてはグレーに近い感じですよね。これは色の三属性で調節できるので、絵の具でも表現することができます。

 

 

ただ、銀色の絵の具のキラッとした"輝き"だけは、色相でも明度でも彩度でも表現ができません。

 

 

この"輝き"を表現するために、銀色の絵の具には、他の絵の具には入っていない「パール顔料」という材料が混ぜられているのです。

 

 

パール顔料とは、薄い板状の雲母という小さい粒子に、酸化させた金属を上からコーティングさせた顔料です。

 

 

この粒子に光が当たると乱反射を起こすので、キラッと輝くわけです。

 

 

だから、銀色は他の絵の具をどれだけ混ぜても、作り出すことができないのです。

 

 

金色や銅色なども、同じ理由で作り出すことはできません。

銀色に近い色の作り方はある?

銀色

 

「じゃあ、銀色の絵の具を持っていなかったら、銀色の絵を描くのは諦めないといけないの...?」

 

と残念に思うかもしれません。

 

 

でも、大丈夫!

 

 

パール顔料が混ざっていなくても、銀色っぽい色を作ることはできます!

 

 

今回は、2つの方法をご紹介したいと思います。

 

銀色っぽい色の作り方① 色の塗り方を工夫する

銀色の絵の具で塗りたい絵は、どんな絵ですか?

 

 

多くの場合は、金属性のものではないでしょうか。

 

 

たとえば、スプーンやコイン、車などです。

 

 

これらのようなものを、絵の具だけで銀色っぽく見せるには、「光」の当たり具合を描き表すのがポイントです!

 

 

 

身近にある銀色のものをよく見てみましょう。

 

 

光の当たっているところは白っぽく、当たっていないところは黒っぽく、その中間はグレーっぽくなっていませんか?

 

 

この光による色の違いを描き分けることが出来れば、描いたものが銀色のものとして見えてきます。

 

 

コツは、白や黒の絵の具をベースに、色の三属性を調節してグラデーションを作ることです。

 

 

うまくいけば、銀色の絵の具でベタ塗りするよりも、ずっと銀色らしく見えちゃいますよ!

銀色っぽい色の作り方② ラメやミラーパウダーなどを混ぜる

「やっぱり、絵の具だけでは表せないキラキラを絵に描きたい!」

 

 

 

そんなときは、輝きの要素になってくれる他の材料を入れちゃいましょう。

 

 

おすすめは、ネイルで使われるラメパウダーやミラーパウダーです。

 

 

銀色にしたいので、色はシルバーを選びます。

 

 

工作用のラメも使えないことはないですが、ネイル用のラメは粒子がとても細かく、より銀色絵の具のキラキラとした感じに近づけることができるんです。

 

 

特に子どもは喜んでくれると思います!

 

 

 

銀色の作り方は簡単です。

 

 

まず、白と黒の絵の具でベースとなる銀色に近いグレーを作ります。

 

 

白が多ければ明るめの銀色に、黒が多ければ暗めの銀色になります。

 

 

そこにパウダーを混ぜるだけ。

 

 

子どもでも簡単にできちゃいますね!

 

 

ただし、絵の具の粘度によっては、乾いたときにパウダーがぽろぽろと剥がれてくる場合があります。

 

 

そんなときは、上から薄めた水のりなどでコーティングすればOKですよ。

まとめ

銀色

今回は、銀色の絵の具は他の色を混ぜて作れるか?という疑問にお答えしました!

 

 

銀色の絵の具には、キラキラと輝くパール顔料という特別な材料が入っています。

 

 

他の絵の具にはパール顔料が入っていないため、どれだけ色を混ぜても銀色を作ることは出来ないのです。

 

 

ただし、銀色を表す方法はあります。

 

 

光の当たり具合をグラデーションで描き分けることで、銀色のものを描くことができます。

 

 

また、ネイルに使われるラメパウダーをグレーの絵の具に混ぜることで、キラキラとした銀色絵の具のような色を作ることができます。

 

 

銀色の絵の具を持っていないときは、ぜひトライしてみてくださいね!

  • コピーしました