メールのCCは本文の宛名に書くべき?正しい書き方やマナーを解説します
仕事でメールをするときに、宛先としてTO以外にCCを使うことがありますよね。
ではそのメールの本文に「◯◯様」と宛名を書くとき、CCの相手の名前も書くべきなのでしょうか?
答えは「CCは本文の宛名に書く必要はない」んです。
なぜ書かなくていいの?
CCを使うときの注意点やマナーはあるの?
そんな疑問にわかりやすくお答えします!
目次
CCはメール本文の宛名に書くべき?
本題の前に、まずはメールを送るときの「TO」、「CC」、「BCC」の違いについておさらいしましょう。
メールの送り方① : To
メールの内容を直接やりとりしたい相手です。
メールに書いた内容を実行したり、返信したりしてほしい人ですね。
TOをつけることで「あなたに宛てて送っています」というこちらの意思を伝えることができます。
メールの送り方② : Cc
CCとは"carbon copy"の略で、複写という意味です。
TOの相手に送った内容を見ておいてもらいたい人をCCにします。たとえば、上司などですね。
CCは、TOの人や他のCCの人にも通知されるため、そのメールが送られているメンバーが共有されるようになっています。
「◯◯さんにもCCでメールが送られているということは、この用件は◯◯さんも知っているんだな」と分かるわけです。
メールの送り方③ : Bcc
BCCとは”blind carbon copy”の略です。ブラインドがかかった複写ということです。
BCCに指定された人にメールが送られていることは、他のメンバーには知られないようになっています。まさにブラインドですね。
メールをその人に送ったことを知られたくない、その人のメールアドレスを知らせたくないときにBCCを使います。
メールの宛名の書き方
3つの違いが分かりましたか?
では、本題です。
メールの本文を書くときには、用件の前に「◯◯様」と宛名を書きますよね。
たとえば、
□□株式会社 田中様
お世話になっております。
株式会社○○ △△事業部の○○です。
先日お問い合わせいただいた納期の件で、ご連絡いたしました。
...
といった感じですね。
このようなメールをTO以外にCC、BCCにも送る場合、このメール本文の宛名はTOの人だけ書けばいいのでしょうか?
それとも、CCやBCCの人も連名で一緒に書くべきなのでしょうか?
答えは「書かなくてよい」です。
さきほど解説したように、あくまでメールの宛先はTOの人であって、CCやBCCの人はメールの内容を共有したいだけです。
ですから、本文の宛名には「TOの人の名前だけ書けばいい」んです。
もしCCやBCCの人も本文の宛名に入れるべき内容ならば、その人はTOにして、メール本文の宛名に連名で書くほうがいいでしょう。
ただし、誰にCCでそのメールを送っているかは、分かるように本文に書いておくのがマナーです。
詳しくは、次でご説明しますね。
CCを使うときの注意点やマナー
便利なCC機能ですが、何でもかんでもCCにすればいいわけではありません。
使用するにあたっては注意点やビジネスマナーがありますので、覚えていきましょう。
本当にメールの共有が必要な人にだけCCで送る
CCは、直接メールでやり取りをするTO以外の人にも内容を共有できるんでしたよね。
その便利さゆえに、上司や先輩などにあれもこれもCCで共有する人がいますが、それはやめたほうがいいんです。
確かに、仕事の報告を求められている場合、CCならわざわざ報告する手間が省けてラクです。
が、共有の必要のないメールなら読んでもらう時間がもったいないですし、そのようなメールばかり共有していると本当に読んでもらいたいメールもスルーされてしまう可能性があります。
また、CCはメールアドレスが全員に公開されることから、個人情報の問題も出てきます。
CCにする前に、本当にその人にメールを共有する必要があるのかをよく考えるようにしましょう。
TOの人に、なぜCCで他の人にも共有が必要なのか伝える
メールをやり取りする相手は、あくまでTOの人です。
ですが、CCが入っていると、その人にもメールの内容が全て伝わるわけですよね。
何も聞かされていないTOの人からすれば、
「このCCの人、誰?」
「なんで内容を共有されないといけないの?」
と不快感や不信感を覚えるかもしれません。
そのため、CCを入れてメールを送る際には、本文にその理由を記載しておくことがマナーです。
たとえば「情報共有のため、弊社部長◯◯をCCにしております。」などです。
機密性の高いメールなら、事前に相談をしておくことも大切です。
CCの人の名前も本文に明記する
先ほど「本文の宛名にはCCは書かなくてよい」と言ったのに矛盾を感じられるかもしれませんね。
その通り宛名はTOの人だけです。その下に「CC:◯◯部長、××課長」などと書きます。
これには、理由が二つあります。
一つは、誰にメールが送信されたか他のメンバーに分かりやすくするためです。もちろん、送信リストでも分かりますが、本文に記載しておくとより丁寧です。
もう一つは、CCに入れた人に「あなたにも共有しましたよ!」という意思表示をするためです。
CCは、読み逃されてしまうことも多いため、メール本文に名前を書くことで、読んでほしいことを強調することができるのです。
このように、便利なCCですが、さまざまなマナーや注意点に気をつける必要があります。
ぜひ覚えておいてくださいね!
まとめ
今回は、メールのCCは本文の宛名に書くべきかという疑問について解説しました!
メールはあくまでTOに送るもので、CCには内容を共有することが目的で送られます。そのため、本文の宛名はTOだけでいいんです。
ただし、誰に・何のためにメールにCCが入れられているかは、TOや他のCCのメンバーに明らかにしておくことがマナーです。
「情報共有のため、弊社部長◯◯をCCに入れております。」など、メールに一言添え、さらに分かりやすいように宛名の下に(CC:◯◯部長)などと明記しておくようにしましょう。
CCは正しく使って仕事相手の信頼をしっかり得られるといいですね。