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カレーの常温保存、半日なら大丈夫?夏と冬では違う?注意点をチェック

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昨日の夜に作ったカレー、冷蔵庫に入れるのを忘れて朝になっちゃった!

 

 

でも、カレーって常温で置いておいても半日くらいなら大丈夫そうな気がしますよね。

 

 

実は、カレーの常温保存は基本的にはNG!食中毒のリスクが高くなるんです。

 

 

半日ならいいでしょ?

冬はどう?

 

今回は、そんな疑問にお答えしたいと思います。

カレーの常温保存は半日なら大丈夫?

 

カレーといえば、一度にたくさん作れて、次の日も食べられるのがいいところですよね!

 

 

毎日のご飯作りに疲れているママにとっては、とっても助かるメニューです。

 

 

ところで、たくさん作って残ったカレーって、あなたはどうやって保存していますか?

 

 

お鍋ごとそのまま台所に置きっぱなし、という方。結構おられるのではないでしょうか?

 

 

他の料理は必ずと言っていいほど冷蔵庫に入れて保存するのに、カレーはなぜか常温保存で良いと思っているそこのあなた!

 

 

結論から言うと、決して良くないんです!

 

カレーはウェルシュ菌が繁殖しやすいので注意

 

実は、カレーは「ウェルシュ菌」という細菌が繁殖しやすい料理なんです。

 

 

ウェルシュ菌の繁殖してしまったカレーを食べると、食中毒を起こしてしまいます。

 

 

ウェルシュ菌は、自然界にたくさんいる菌なのですが、温かいところが大好き。

 

 

そして、酸素が苦手という特徴があります。

 

 

ウェルシュ菌がカレーで繁殖しやすい理由の一つが、カレーの粘り気です。

 

 

カレーってねっとりしていて、なかなか冷めないですよね。さらに、酸素が通りにくいんです。

 

 

つまり、常温保存しているカレーは、温かくて酸素が薄い。

 

 

なので、ウェルシュ菌がとっても繁殖しやすい環境なんです。

 

ウォルシュ菌は温め直しても死滅しない

ウェルシュ菌のやっかいなところは、一度繁殖すると100℃まで熱しても死滅しないことです。

 

 

なんと、温め直してもダメということなんですね...。

 

 

「確かにずっと常温で置いておくのは良くないだろうけど、

半日くらいなら大丈夫じゃない!?」

 

 

と思うかもしれませんが、それももちろんNG。

 

 

 

ある研究では、ウェルシュ菌の入ったカレーの温度30℃で6時間放置すると、なんと100倍の量になったとされています。

 

 

一度ウェルシュ菌が増えてしまったカレーは、もう食べられません。

 

 

「ちょっとくらいなら常温で...」

 

などと思わず、潔く 粗熱がとれたらすぐに冷蔵庫に入れましょう。

 

 

ちなみに、粗熱をとっている時間も、ウェルシュ菌にとっては繁殖する絶好のチャンスです。

 

 

平ためのお鍋に入れたり、かき混ぜたりして、できるだけ早く粗熱を取る工夫も大切です。

夏と冬では日持ちが違う?

 

 

「確かに、暑い夏はすぐに冷蔵庫に入れたほうがよさそうだけど、
寒い冬なら半日くらいは大丈夫なんじゃない?」

 

 

と思う人もいますよね。

 

 

実際「冬は1日くらいなら常温保存でも大丈夫」という解説を見かけることもありますし、経験上大丈夫だった、ということもあるかもしれません。

 

 

ですが、冬でもウェルシュ菌の繁殖は十分起こり得ますので、常温保存は基本的に避けたほうがいいんです。

 

冬でもリスクはあるので注意

ウェルシュ菌は、動物の腸内や土の中などに日常的にいる細菌ですので、お肉や野菜を使うカレーなら初めから存在してもなんらおかしくありません。

 

 

ただ、この時点では食中毒になるほどの量は含まれていないので、食べても大丈夫なんですね。

 

 

ただ、ウェルシュ菌は45℃前後で活発に増殖する傾向があります。増殖すると、食中毒を起こすリスクが一気に増します。

 

 

カレーを温めた後に冷ます過程でこの増殖しやすい温度が長くなってしまうと、とってもキケンなのです。

 

夏でも冬でも食中毒リスクは高め

ここで、夏と冬では、カレーの常温保存による食中毒のリスクに違いがないのか、比べてみましょう。

 

 

確かに夏のほうが室温が高いのでカレーは冷めにくくて、ウェルシュ菌増殖のリスクはぐんと上がります。

 

 

冬はというと、室温は低くてカレーは冷めやすいかもしれませんが、暖房で暖かくした部屋なら冷めにくくなりますし、深い鍋でたっぷり作った場合は寒くても中心部はなかなか冷めません。

 

 

ですから、夏も冬も関係なく、食べ終わったらかき混ぜたり鍋を移し替えたりして、できるだけ素早くカレーの温度を下げて、冷蔵庫に入れてしまうのが正解なんですね!

 

 

ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、せっかく美味しく食べるために作ったカレーが傷んでしまったり食中毒の原因となるのはツライものです。

 

 

正しく保管して、最後まで美味しく食べきりたいですね。

まとめ

 

今回は「カレーは半日くらいなら常温保存できるの?」という疑問にお答えしました!

 

 

カレーの常温保存は、夏でも冬でもNGです。

 

 

ウェルシュ菌という食中毒の原因となる細菌は、温かいところで一気に増殖します。

 

 

カレーは粘り気があって冷めにくいので、常温で置いておくと冬でもウェルシュ菌が増えてしまうんです。

 

 

そのため、カレーは食べ終わったら平たい鍋に移し替えたり混ぜたりして、素早く粗熱をとって、すぐに冷蔵庫に入れるようにしましょうね。

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